カフェオーナー養成講座~目指せ!独立開業への道~

経営者に必要なスキル

経理

カフェオーナーは、ただ単にカフェが好きというだけではなく、カフェを「経営」していかなければなりません。その為には、料理やデザート、ドリンクに関する知識はもちろんのこと、原価計算、資金繰りといった基本的なノウハウを身につけることが必要となります。

そして、大切なことは、「経営者として物事を考えることができるようになる」ことです。

カフェを構成する要素すべてについて、どのようにすればお客様に喜ばれるのか、他のお店と差別化できるのか、そして、それらがどう利益を生み出すのかということを考えていかなければなりません。

条件によって求められる対応力

例えば、都会ではなく、田舎で開業するという場合には、「集客できるのか」「やっていけるのか」という不安要素があります。もちろん、人通りの多い立地条件というわけではないので、普通に考えればありきたりのカフェでは集客は難しいでしょう。

しかし、視点を変えると、ライバルカフェが少なく、田舎であるがゆえに、土地代や家賃は安く、新鮮な野菜など食材が安く手に入ると言えます。「田舎ならでは」のものを前面に出すことで、遠くからでもドライブついでにやって来てくれるお客様もいらっしゃるでしょう。

例えばこんな話

私の知っているお店も、かなりの山の中にあります。店舗はオーナーご自身が大部分を造られ、野菜もほとんどのものが自家栽培されており、カフェというより山小屋に遊びに来たというような雰囲気が好評で、口コミでその人気が高まり、成功されておられます。

もともと田舎暮らしに憧れて、田舎でカフェを始められたそうですが、今では県内外からのカフェのファンの方々にご来店いただいているそうです。

発想の転換は経営者としての腕の見せ所

山小屋のお団子

「都会のような立地条件じゃないから駄目」と考えるのではなく、「都会じゃないからこそできるサービス」という風に、発想を転換させ、ではそのサービスとはどういったものがあるのか、どういったものを提供すればお客様に喜んで頂けるのかと考えていくことが重要なのです。

山小屋の茶屋で出すようなお団子セットなどをメニューとして取り入れてみるのも面白味があっていいですよね。メインはコーヒーをお出しするのですが、オプションとしてこうした和のテイストを採用するのは、お客様に飽きさせない工夫の一つだと思います。

カフェオーナーは体力仕事だ

他に、カフェのオーナーに求められるものは、カフェを「経営する」という努力と根気と体力です。努力と根気は分かるけれど、カフェを経営するのに、体力なんているだろうか?と思われる方も多いと思います。

日頃から適度な運動で体を作っておきましょう

カフェオーナーの仕事は、一日中ほとんど立ったままでの作業となりますし、営業時間中だけでなく、食材の買い出しなど営業時間外にすることも数多くあります。

疲労が溜まり、突然の休業。。。そうなれば、せっかく来ていただいたお客様にご迷惑をおかけすることになってしまいます。体力がなければ、長い間営業を続けるということは、なかなか難しいのです

根気なくして努力は実りません!

カフェオーナーには、努力と根気も欠かせません。

経営者という立場はシビアに物事を考えなければならず、現実的に厳しい状況も訪れることもあるでしょう。それでもお店を続けるという努力と根気がなければ、やっていけません。

カフェオーナーになるということは、カフェをオープンさせるということが目標なのではなく、オープンはあくまでもスタート地点であり、真の目標はカフェの営業を続けていくということなのです